転職エージェントによる履歴書や職務経歴書作成アドバイスって何?

転職エージェントによる履歴書や職務経歴書作成アドバイスって何?

転職エージェントは各社とも求職者の履歴書や職務経歴書の作成アドバイスを行ってくれます。このアドバイスは具体的にどういったものなのか、またなぜこのサポートを行ってもらえるのか、元転職エージェントのマーケティング担当者が、転職エージェント側の狙いや裏事情なども交えて説明していきます。

転職エージェントのサービスフロー:このページでは”求人紹介(履歴書、職務経歴書の作成アドバイス含む)について説明します。

 

転職エージェントからあなたに対して求人の紹介が行われ、応募したい企業が決まったら、その応募企業専用の履歴書や職務経歴書を作る必要があります。

生年月日や居住地、学歴や職歴といった基本情報はどの企業に対しても同じですから応募企業によって変える必要はありません。応募企業専用のレジュメを作るとは、具体的には志望動機と自己PR文のことを指します。

志望動機や自己PR文は履歴書や職務経歴書を作るなかで最も難しい項目です。

もし一人で転職活動を行っていたとしたら、応募企業のWebサイトをくまなく見たり、応募企業の業界研究をしたりと、志望動機を作るための調査にものすごく時間がかかってしまいます。

一回の応募で転職先が決まればこの苦労も報われますが、何度も応募しては落ち、次の求人を探してという事態に陥った場合、その都度変わる自己PR文や志望動機を眺めて、いったい自分は何をやりたかったのか、何ができたっけ?と、書くことが迷走しはじめ最終的には嫌になってしまいます。

しかし、転職エージェントを利用しているとこの労力が軽減されます。

転職エージェントがあなたに求人紹介した背景や理由が、そのまま志望動機になる

なぜならコンサルタントがあなたに求人を提案すると同時に、なぜこのポジションがあなたに合っているのか、このポジションで活かせるあなたの強みは何か、求人企業の事業の特徴や業界内での強み、今後の展望などを説明してくれるからです。あとはその情報をそのまま志望動機と自己PR文に反映させていけば良いだけです。

そして記入した志望動機や自己PR文は他の項目も含めて、コンサルタントがチェックし、アドバイスしてくれます。コンサルタントは求人企業の人事採用担当者の好みや癖を知っている場合があります。その場合は人事採用担当者の好みに合うような表現にするようアドバイスします。

また、知らない場合であっても転職の専門家として、求人とあなたの価値が合致するよう、書き方をアドバイスします。

このアドバイスはとても貴重です。

あなたが部下50人を超えるマネジャーであったとしても、20代若手の一般職であったとしても、このコンサルタントのアドバイスには素直に従いましょう。これこそが自分の強みだから修正したくないといった主張や、妙なこだわりは捨てたほうがあなたのためです。

転職エージェントのマーケティング担当として、求人企業とコンサルタントとの交渉を学ぶ目的で何度か営業同行させてもらったことがあります。そのなかで人事採用担当者に候補者のレジュメを提案する場面があったのですが、とても印象的な事例がありましたのでご紹介します。

 

履歴書は手書きでないと選考NGとする企業もある

その求人企業は東京上野に本社を構える日系の中堅メーカーでした。財務基盤が固く、経済的に安定して働きたいという思考の方にとってはなかなか魅力的な企業でした。コンサルタントが人事採用担当者と商談しているなかで、2名の候補者の履歴書と職務経歴書を提示しました。しかし、人事採用担当者は、1名の書類は目を通すこともなく返してきました。

コンサルタントは少し驚いた様子で、なぜ見てくれないのかと理由を尋ねました。すると人事採用担当者は「履歴書が手書きでないから」とのお返事です。

「ええー?」というのが私の正直な感想でしたが、人事採用担当者曰く、履歴書や職務経歴書は必ず役員に回覧されること、役員のなかに履歴書だけは手書きでないと絶対駄目だというポリシーを持つ者がいるからという理由を説明してくれました。

こうした生々しい現場のやり取りを目の当たりにして驚きはしたものの、一方でなるほどなとも思いました。

人材業界や人事、あるいは管理職など採用権を持った立場で仕事をしてきた方なら知っていると思いますが、人材を採用する時の基準というのはとても曖昧です。極論を言ってしまえば、人事採用担当者や採用に関わる役員の気分次第で内定を出しています。

この実態を案外多くの求職者の方は知りません。

多くの求職者の方は、企業とは厳格な基準やルールに沿って選考が進んでいると思いこんでいるようです。この理由は、日本特有ではありますが、難関校を出ていれば大手企業に入れるという就活のカルチャーが多くの求職者にそう思わせているものと言えます。

もちろん中途の転職の場合もそうしたケースはありますが就活ほどのシビアさは無く、上の事例で挙げたようなことが日常的に起こります。表現は悪いかもしれませんが、社会人の転職や採用とは、言ってしまえば水物なのです。

さて、この上野にある日系中堅メーカーの場合、履歴書を手書きで書いてないという理由だけで採用の土台にも登りませんでした。

事前にこの情報を入手できていなかったコンサルタントの力量不足と、この求人企業のカルチャー的な問題はさておき、まずこの企業から内定を得ようとしたら履歴書は手書きでないと決して受からないということは紛れもない事実です。

そして転職エージェントのコンサルタントがこの情報を持っていれば、事前に候補者に指南することができます。

これはあくまで極端な一例ではありますが、転職エージェントのサービスのなかで、履歴書や職務経歴書のアドバイスには、内定を得るための貴重な情報があります。

コンサルタントから求人提案を受け、応募意思を固めた求人が見つかり履歴書や職務経歴書を作成する場合には、ぜひコンサルタントからのアドバイスを素直に聞きながら書類に反映させていきましょう。

ポイント

  • 現職でどんなに実績があってもコンサルタントからの指南、アドバイスに素直に従うことが大切

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