転職エージェントとは?登録する前に知っておくべき11のポイント

転職エージェントとは!?登録する前に知っておくべき11のポイント

転職エージェントとは、求職者にとって、いったいどういった存在なのでしょうか。

転職エージェントのマーケティング担当として10年間働いてきた経験と知識をもとに、転職エージェントの利用を検討している方が事前に知っておくべき”転職エージェントのすべて”をわかりやすく説明していきます。

これから転職エージェントに登録しようとしている方すでに登録してしまった方も、このページで転職エージェントの特長やサービス体制、その裏に潜む転職エージェントの狙いなどをつかんでいただき、これからの転職活動に生かしてもらえればと思います。

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転職エージェントの利用者は急激に増えている

転職エージェントとは、求人企業と求職者をつなげる民間の職業紹介会社のことです。職業紹介会社は、厚生労働大臣の許可を受けて求人企業へ求職者を紹介することができます。この職業紹介会社のことを、転職エージェントと呼びます。

転職エージェントの市場規模は年々拡大しています。

矢野経済研究所が人材紹介市場の規模をレポートしてますが、それによると2015年は2100億円、2016年度は2300億円(予測)規模もあるとされています。

2009年度以降の市場規模の推移をグラフで見ると、毎年市場規模が拡大していることがわかります。以下は矢野経済研究所のレポートから数字をひろってオリジナルで作成した市場規模の推移を示したグラフです。

矢野経済研究所が2016年11月に発表したレポートには、「求人企業が人材募集を行っても欲しい数の人材が採用できないことから、他の採用手段としての人材紹介サービスの活用が広がってきた。この動きと同時並行して、転職希望者側でも、人材紹介サービス登録への心理的ハードルが下がっていき、人材紹介サービスの利用が浸透した。このように、求人側、転職希望者側双方に対して、人材紹介サービスが普及していったことが、ここ数年の市場拡大を後押ししている(中略)」(矢野経済研究所2016年11月プレスリリース)と、記載されています。

転職エージェントを利用するのは、もはや当たり前

このことから、もはや求職者は転職活動において、あたり前のように転職エージェントを利用するような世の中になってきていることがわかります。

いったいどれくらい転職エージェントという存在に興味関心が寄せられているのか、Googleトレンドを使って「転職エージェント」と検索しているボリュームを見てみました。

上のグラフは2012年から2017年にかけてインターネット上で「転職エージェント」というキーワードが検索されたボリュームを示したグラフです(Googleトレンドより)。

やはり、検索数は右肩上がりに上昇しており、「転職エージェント」を探しているユーザーが増えていることがわかります。

特に2015年以降、急激に検索が増えていることがわかります。

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”求人サイト”より”転職エージェント”を検索するユーザーが増加中

また、少し気なったので「転職エージェント」と「求人サイト」の検索ボリュームを比較してみました。以下のグラフは、青色の折れ線グラフが「転職エージェント」と検索したユーザーの推移です。

赤色の折れ線グラフが「求人サイト」と検索したユーザーの推移です。

グラフを見ると近年、「転職エージェント」と検索しているユーザー数が「求人サイト」を抜いていることがわかりました。

このWebサイトの冒頭ではインターネットで「仕事を探そう」と検索行動を開始すると、とんでもない量の求人や採用に関するページがヒットしてしまい、求職者はどの情報を見ればよいのか混乱してしまうということをお伝えしました。

この比較グラフを見ると求職者もインターネット上にあふれる求人情報をまとめたような求人サイトを探すよりも、「自分の転職をサポートしてくれる転職エージェントって何だろう?どういったサービスを受けることができるのかな? 自分に合った転職エージェントってあるのだろうか」という思考でインターネットに向き合っていると言えるのかもしれません。

あらためて矢野経済研究所のレポートから転職エージェントの利用状況に関する記述を引用します。

「高度な専門性を有するハイスペック人材に対する需要が引き続き高まっており、人材紹介事業者は高収益が見込めるこうした人材の取り扱いを強化している。また、近年は、成長市場への雇用の流動化を促すことを目的とした政策が国主導で進められており、30~40 代ミドルシニア層の流動化が徐々に進展していることもマーケットに追い風となっている。」(矢野経済研究所2016年11月プレスリリース)

雇用の流動化を国が推し進めているなか、求人企業においてはなかなか人材が採用できないという事情があり転職エージェントを活用している。そして、そうした転職エージェントを利用する求職者が増えてきているという実態、それが現在の日本の転職における実情と言えます。

ポイント

  • 求人サイトよりも転職エージェントと検索するユーザーが増えている
  • 転職エージェントは、もはや当たり前のように利用されている

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転職エージェントの収益構造

転職エージェントってどうやって収益を上げているのか、その収益構造のお話です。

転職エージェントの収益構造を知っておくと、「だから無料でこんなにも手厚いサービスが受けられるんだ」と、不安感や不信感もなくなると思います。

そう、まず基本中の基本ですが、求職者は転職エージェントを無料で利用することができます。

国内のほぼ100%のエージェントが無料でサービスを提供しています。(一部の求人サイトが求職者から会員費なるものを取っていますが、これは転職エージェントではありません)

なぜ無料で利用できるのかというと、転職エージェントは、求人を発注する企業側から費用をもらうからです。

転職エージェントが紹介した候補者が内定へ至り、入社したタイミングで“紹介手数料”という名目で求人企業側は転職エージェントへ料金を支払います。

転職エージェントの報酬は決定した年収の35%

この紹介手数料の金額ですが、業界慣習的に決定した求職者の方の年収の35%前後が一般的です。

この35%という水準はリクルート社の転職エージェントであるリクルートエージェントが作ったとも言われていますが、国内の多くのエージェントがこの水準をひとつの基準とし、だいたい年収の35%前後を手数料として請求しています。

つまり、ある候補者の方が450万円の年収で転職が決まった場合、紹介手数料は次のような計算ではじき出されます。

例:決定年収450万円のケース

4,500,000(年収)×35%=1,575,000円(紹介手数料)

この計算式の通り、決定した年収が高くなればなるほど転職エージェントに入る紹介手数料は高くなります。

決定した年収が600万円なら転職エージェントの報酬額は210万円

決定した年収が600万円の場合であれば、次のような手数料となります。

例:決定年収600万円のケース

6,000,000(年収)×35%=2,100,000円

なんと紹介手数料は200万円を超えていきます。

このようにエージェントが得る利益は、候補者の方の決定年収でどんどん上がっていきます。

少し話は逸れますが、こうした報酬スキームなので、自然とエージェント側は自社の利益のため、できる限り高い年収で求職者を決めようと年収交渉を企業側に対して行います。これは求職者にしてみれば嬉しいことですよね。

もしあなたが転職エージェント経由で仕事が決まり、コンサルタントから「あなたの経験やこのポジションならもう少し高い年収を得ても良いと思うので、年収交渉しますね」なんて言われたら、ぜひお願いしますと伝え、じっと結果を待ってみると良いと思います。

転職エージェントは企業側から報酬を得る。だから求職者は無料でエージェントからのサービスを受けることができる。

こうしたスキームであること覚えておくと、「なんでこんなに親身になって話を聞いてくれるんだろう。後で見返りを求められるのでは?」なんて、猜疑心や不安を感じずにいられるでしょう。

ポイント

  • 転職エージェントは無料で利用することができる
  • 転職エージェントの報酬は求職者の決定年収の35%

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転職エージェントは総合系と専門系がある

国内には社員数が数百人という大手転職エージェントから、数十人で事業展開している中堅規模の転職エージェント、社長一人で行っているような小規模な転職エージェントまで、それこそ無数にあります。

一説には国内に転職エージェントは1万社以上あると言われています。また、その95%の転職エージェントは従業員数が10名以下と業界内では認識されています。

転職エージェントは各社とも強みや特徴が異なりますが、大きく分けて2つに分類されます。

全国規模で展開する総合系転職エージェント

1つは、あらゆる業界と職種を網羅した組織体制を組んでいる総合百貨店型のエージェントです。業界内では、総合系転職エージェントと呼ばれます。コンサルタントが300人を超えるような大手と位置づけられる転職エージェントはだいたいこの総合系転職エージェントです。

総合系転職エージェントの良いところは、組織力が強いという点です。

転職エージェントの社内体制自体があらゆる業界と職種を網羅的にカバーできるよう体制が敷かれていますので、仮にコンサルタントに専門性がなかったとしてもそのコンサルタント力を組織がカバーできる体制が整えられています。

取り扱っている求人量も圧倒的に豊富です。

総合系の転職エージェントのWebサイトで公開されている求人数をカウントしても各社とも1万件は優に超えています。公開されていない求人は7割から8割はありますので、常時5万件以上の求人を取り扱っていると言えます。

また、総合系転職エージェントは、サービスの対象エリアが広いことも大きな強みです。

首都圏や関西、東海といった大都市圏での転職サポートに強いのはもちろんのこと、採用に困っている地方企業からも総合系転職エージェントには必ずと言ってよいほど求人が寄せられます。

そのため、大都市圏から地方へのUターン・Iターンを考えている方にとっても頼れる存在と言えます。

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未経験や異業界への転職では総合系転職エージェントが頼りになる

また業界や職種をまたぐ転職、つまり異業界や未経験職種への転職を希望している方にとっては、その希望を叶えてくれる存在と言えます。

理由は圧倒的な求人の量です。

総合系転職エージェントを利用している求人企業は人材採用に困っているから、頼っている訳です。

「業界あるいは職種が未経験でも良いから、このスキルやモチベーションをもった人材を紹介してほしい」

そうやって寄せられた求人が、総合系転職エージェントの求人の中に埋まっています。

あなたの経験領域を熟知する専門系転職エージェント

2つ目は、特定の業界や職種に特化した専門特化型エージェントです。業界内では専門系転職エージェントと呼ばれています。

医療業界やIT・エンジニア職種やWebクリエイター職種、管理部門職種に特化したような転職エージェントがあります。

総合系転職エージェントと比べて、専門系転職エージェントは企業規模が小さくなります。しかし、コンサルタントの力量や各専門分野の企業からの信頼が厚い傾向にあります。

ただし、この専門系転職エージェントを利用したい場合、当たり前ですが求職者自身にその専門性がないと相手にされないので注意が必要です。

特定の分野で一定の経験を備える求職者の方であれば、とても頼りになる存在となります。

専門系転職エージェントに登録し、専門系転職エージェントのコンサルタントと面談した時、そのことがわかると思います。コンサルタントはあなたが経験してこられた業務の内容や質を正しく理解してくれていることがわかると思います。

職務上利用していたツール名などもわかってくれますし、安心して頼れるなという印象をもつことができると思います。

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求人の量では総合系転職エージェントに軍配が上がる

ただし、総合系転職エージェントと比べて求人量は劣ります。また、こうした専門系転職エージェントは大都市圏にしか展開していない傾向にあります。

また、一定規模以上の求人企業は、専門系転職エージェントだけで求人ポジションを探すというケースは少ないという事情があります。

専門系転職エージェントに求人を依頼しながらも同時平行的に総合系転職エージェントにもまず間違いなく求人を発注します。

なぜなら人事採用担当目線で考えれば、総合系転職エージェントのほうが求職者が多数いるからです。

専門系転職エージェントと総合系転職エージェントの両方を上手く利用することが大切

さらに専門系転職エージェントは、業界や職種に特化しているため同一業界、同一職種での転職を希望する場合には頼りになるものの、現職からの転身、未経験分野へのチャレンジを考えている方にとってはあまり向いていないと言えます。

求職者の立場で考えれば、自分の経験してきた領域に特化した専門系転職エージェントを利用しつつ、総合系転職エージェントも平行して活用することが良いと言えます。

ポイント

  • 総合系転職エージェントは圧倒的な求人量と組織力で、異業界への転職も支援してくれる
  • 専門系転職エージェントはコンサルタント力が強いが異業界への転身希望者には弱い一面も

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転職エージェントの組織は分業型と一気通貫型(両面型)がある

転職エージェントは企業を担当する営業担当と登録に来た求職者を担当する人財担当とサポート体制をふたつに分けている分業型の転職エージェントと、コンサルタントが企業も求職者も両方を担当する一気通貫型の転職エージェントと2パターンあります。

分業型と一気通貫型の違いを知っておくとあなたが利用する転職エージェントがどちらのスタンスの組織なのか分かるうえ、転職エージェントとのコミュニケーションにおけるさまざまなシーンで求職者としてチェックするポイントであったり注意すべき点がわかります。

ここでは両形態の特徴について少し詳しく説明していきますので、参考にしてみてください。

まず、分業型の転職エージェントについて説明します。

分業型の転職エージェントは大手の転職エージェントのほとんどが取り入れている組織体制です。大手が取り入れている理由は、事業体として大きな売り上げが見込めるからです。

コンサルタントや事務担当といった従業員一人ひとりの担当する業務範囲を細分化し、分担制にすることで組織全体として生産性が上がっていくため、大手の転職エージェントのほとんどはこの組織体制を組んでいます。

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企業を担当するコンサルタントと求職者を担当するコンサルタントがいるので分業型転職エージェントと呼ばれている

分業型転職エージェントのコンサルタントの業務がどのように区分けされているか少し詳しく説明します。

分業型の転職エージェントでは、求人企業を担当するコンサルタントのことを古くからRA(リクルーティングアドバイザー)と呼び、求職者を担当するコンサルタントをCA(キャリアアドバイザー)と呼んだりしています。

RAの主業務はひと言でいえば、求人企業の対応です。営業担当と言ったほうがイメージがつくかもしれません。RAは求職者と接することはありません。

業務範囲を詳しく説明しますと、RAは求人企業の新規開拓や既存顧客との深耕開拓を行います。求人の受注活動を行っており、受注した求人情報をCAへ共有したり、どういった人材が求められているかというイメージを共有します。

また、求職者を求人企業に紹介した後、その進捗確認を行ったり、内定が得られた際は、内定通知書や採用条件通知書を求人企業から入手したりします。また、年収交渉をはじめとした各種条件面の交渉を求人企業と行います。

あなたを対応するコンサルタントをCA(キャリアアドバイザー)と呼ぶ

一方CAの業務はひところでいえば、求職者対応です。

求職者とのキャリアコンサルティング面談を行い、上述したような求職者の思考や感情の深堀を行うとともに、履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイス、面接対策の指南などを行います。また、求職者が応募したい求人が見つかった場合は、RAに紹介し、進捗状況をRAから受け取りつつ求職者へその進捗を連絡します。

内定が得られたらCAは求職者へ内定通知を行いますし、入社にあたっての各種希望条件を求職者からヒアリングし、RAへ交渉するよう働きかけたりします。

また、求職者が現職の退職にあたって引き止めにあったり困ったことが生じた場合は、円満退職に向けたノウハウを求職者にアドバイスしたりもします。最後に、求職者が入社した後も、安定して働けているかなど求職者目線で確認します。

以上が分業型の転職エージェントのRAとCAの役割についての説明です。

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一人のコンサルタントが企業もあなたも担当するから一気通貫型(両面型)転職エージェントと呼ばれている

これに対して、一気通貫型の組織体制を組んでいる転職エージェントでは、これら一連の業務を一人のコンサルタントが行っています。

国内の転職エージェントは1万社を超え、そのうち95%が従業員数10名以下ということをお伝えしました。

そうなると大手転職エージェントのほとんどが分業型であるという事実に基づけば、国内の転職エージェントのほとんどは、この一気通貫型のスタイルであるということがいえます。

ポイント

  • 大手と呼ばれる転職エージェントは分業型の体制をとっている
  • 転職エージェントのほとんどは一気通貫型の体制である

求職者としては分業型と一気通貫型、どちらを利用するべきか

さて、転職エージェントには分業型と一気通貫型があること、そしてその内情を説明しました。しかし、はたして求職者の立場で考える時、どちらが求職者にとって良いのでしょうか。

転職エージェントのマーケティング担当として10年間このことを考えてみましたが、どちらもメリットとデメリットがあり、結論としましては両方をうまく利用することがベストと思っています。

余談ですが、もちろんマーケッター目線、経営的な目線でいえば答えは明白で、大手は分業型で中堅以下は一気通貫で事業を展開するべきと考えています。

事業成長の観点では分業型のほうが生産性は非常に高いですし多数の従業員を雇えるのであればこの分業型組織をいかに磨いていくか考え続けたほうが大きく売り上げの伸ばせていけるものと思っています。その一方で、従業員数が少ない中堅以下の転職エージェントでは、ビジネスの根幹ともなりますが求職者を集めるための集客という観点では一気通貫型を打ち出したほうが求職者に対して訴求力の高い広告を展開することができますので、一気通貫型が良いと考えています。

求職者目線の話に戻します。

分業型と一気通貫型の両方を利用するのがベストと思いますので、ここから少し、それぞれを利用する際、求職者の立場で見て注意すること、意識しておくことなどを説明していきます。

転職活動をはじめるなら、ビズリーチへ登録すべき理由と3つの注意点

分業型のコンサルタントは、あなたさえ気づいていない自分の価値を見える化してくれる

まず分業型ですが、あなたがキャリアコンサルティングを受けることを目的として転職エージェントを訪問し、応じてくれるコンサルタントはCAと呼ばれるコンサルタントです。分業型である以上、それは大手の転職エージェントであることから、まずここで気にしなくても良いポイントが出てきます。

それは初対面の面談の場におけるCAからの求人提案力です。

どういうことかと説明しますと、大手である以上、求人情報はきっちりと大規模な求人データベースに入っています。

大手転職エージェントであれば常時5万件以上の求人がデータベースにあるはずですから、キャリアコンサルティングの場で、まだ面談もしていないあなたに対してピンポイントで最適な求人を提案することは、ほとんど現実的ではありません。

もちろん登録した際のプロフィールや希望欄、そして事前のやり取りである程度の希望は捉えていますから何かしらの求人提案はしてくれます。しかし、実際に面談してみたうえで、本当にあなたが希望する仕事を把握することができますので、キャリアコンサルティングの面談の場では提案される求人の質については多少目を瞑ってもよいといえます。

むしろ分業型の転職エージェントとの初対面の面談の場では、あなたの価値を正しく把握する力量をCAが持っているか否かが大切であり、その力量をコンサルタントが備えているのかそうでないのかを見るようにすると良いでしょう。

社内で強力な力を持つCAもいる

また、CAのその転職エージェントの組織におけるポジショニングも会話を通じて把握できると思いますので注意して捉えるようにしてみてください。これを察知することができれば、その転職エージェントを早期に見切る判断材料にもなります。

転職エージェントの内情、裏事情ともいえますが、RAとCAはどちらが偉いとか指揮命令権限を持っているということはありません。役割としてRA、CAと別れているだけですから立場は対等です。

しかし現実的には、組織の中で力を持っているRAやCAがいます。力を持っているというのはすなわち、仕事ができて成績優秀であるということです。

力を持っているCAというのは、あなたの価値を見抜き、その価値を極限まで高め、最適な求人を検索しあなたに提案を行います。そしてあなたから応募意思を取り、RAに対してその旨を伝えるとともに、あなたの極限まで磨かれた価値を正確にRAに伝えます。

こうやって流れを書くだけですとなんだかあたり前のことのようですが、ここにCAの仕事の極意と、あなたの態度変容に関わるポイントが隠れていますので少し詳しく説明していきます。

あなたは自分の市場価値に気づいていない

まず、あなたの価値を見抜きその価値を極限まで高めるという点について説明します。これは、あなたさえ気づいていないあなたのスキル上の強みを捉えることができるということです。

どんな業務にもその業界特有の専門性があります。“中”で働いていると気づきませんが、モノの流れであるとか顧客の性格であるとか、組織の特長であるとか、その業界と職種に従事していたからこそ知っていることというのがあります。

そうした固有の知識経験はそれでひとつの価値なわけです。この、あなたならではのオリジナルの価値を優秀なCAは浮き彫りにし、あなたに見える化します。

この瞬間あなたの思考や感情はある種の感動に包まれるでしょう。

「自分では気づかなかった価値をみつけてくれるなんてこのコンサルタントは凄い」

そんな風に思うとともに信頼感が増すでしょう。

続いてこのCAはあなたの価値を極限まで磨きます。これは具体的に言えば、履歴書と職務経歴書の作成についてのアドバイスです。

あなたの尖った価値をどう資料に反映させていくか、どういう角度で記入するべきかというアドバイスと校正を行います。

そして最適な求人を検索しあなたに提案し、応募意思の約束を取り付けます。

あなたの要望を把握する能力と、あなたにベストだと思った求人の提案力、それを合意に結びつける解決力があってこそできることですし、これができることこそがCAのコンサルタントとしての専門家たる所以なわけです。

そうしたできるCAというのは社内での発言力、調整力、交渉力があります。

裏事情ですが、まさにRAの尻を叩きながら、「この求職者をA社へ提案してきて」「それからあなたはこの求職者をB社へ提案してきて」と、まるで巨大なエンジンのように組織を動かしているCAがいます。

あなたを担当するCAがどれほどの力を持っているのか、見るようにしてみてください。

ポイント

  • 初対面の面談では求人提案力よりもCAのヒアリング力を見るようにしましょう
  • CAの組織内のポジショニングもわかればベスト

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一気通貫型(両面型)転職エージェントは提案してくる求人情報の質が高い

次に一気通貫型の場合ですが、特徴的なのはあなたを担当するコンサルタントは求人企業も同時平行的に担当しています。この一気通貫型の場合、求職者にとって良い点は、タイムラグなく質の高い求人情報を得ることができるという点です。

まずは一気通貫型の担当コンサルタントの日常や見ている風景についてご紹介します。

まずコンサルタントは求人企業も求職者探しもしていますから、忙しいです。大体のコンサルタントは午前中を求職者へのアプローチに充てており、午後は求人企業訪問、そして帰社後また求職者アプローチという日常が一般的です。

求人企業と時にハードな交渉をすることもありますのでCAと比較すると、タフな精神力を持っているコンサルタントが多いです。

求人企業とダイレクトにその求人ポジションに求められるスキル、素養について綿密な打ち合わせをしていますので、その求人企業の人事採用担当者の目線で求職者を見てきます。

職者の立場で見ると一見、「強そうだな」「灰汁が強いな」という印象を持つケースもあります。

どこか分業型の転職エージェントのCAとの面談を終え、その後一気通貫型の転職エージェントのコンサルタントと面談したとしたら、この印象は顕著でしょう。

求人情報をどれだけ詳しく知っているかでコンサルタントの力量がわかる

では一気通貫型の転職エージェントのコンサルタントと面談する場合に注意して捉えるべき点について説明しています。

一気通貫型のコンサルタントは上述の通り求人企業の人事採用担当者の目であなたを見つめる瞬間があります。あなた自身がその視線を面談中に感じるでしょう。

一気通貫型のコンサルタントと面談する際、あなたに求められるのはビジネスマインドです。オフタイムに会うのが不動産屋やホテルマンだとしたら、一気通貫型のコンサルタントと会うのは完全にオンタイムであることを理解したうえで面談に臨みましょう。これを捉え違えて面談に臨むと、人によっては嫌な思いをして帰路につくことになります。

一方、あなたは求職者としてこの一気通貫型のコンサルタントのどのような点に注意して観察すれば良いか説明しますと、それはずばり提案された求人情報の質です。

具体的には、その求人が発生した背景、求められている素養と経験、入社後はどういったキャリアをその会社で作っていくことができるのか、そしてその企業がいま事業成長過程のなかで、どういった時期(成長期なのか、成熟期なのか)にいて、中期経営計画はどう考えているのかといったことを、コンサルタントがきちんと説明できるか否かという点を見ると良いです。

求人ポジションのことを熟知しているということは、コンサルタント自身がマッチする人材像をくっきりとイメージできていることの裏返しです。また、それだけ濃度の高い情報を提供できるコンサルタントは、求人企業とものすごく強いパイプを築いている可能性があります。

このコンサルタントが求人企業と持つパイプこそ、転職エージェントを利用する最大の価値です。コンサルタントが求人企業と強いパイプを築いている場合の転職は、驚くほどスムーズです。

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苦労しない面接ほど内定につながるという事実

ご経験のある方も多いと思いますが、現職にしてもあるいは学生時代のアルバイトにしても、内定を得た企業の面接はとても簡単ではなかったでしょうか。

内定を得た企業での面接で説明に追われて大変だったという記憶はないはずです。

なぜか。

それは、面接がはじまった時点で既に及第点を得ているからです。

一次しか選考がない企業であれば事前の履歴書と職務経歴書で採用担当者はほぼ及第点を与えており、会った瞬間の印象で大丈夫だ、内定を出そうと決めるケースがほとんどです。

二次、三次と面接があった企業では、三次面接に応じる役職者あるいは役員は、それまでの選考を通過させた部下や人事から、非常に良い人材だと思います、と事前にインプットされています。

役職者は信頼をおける部下からのそうした情報に安心したうえで面接に臨みますから、二つ三つ聞きたいことを聞くくらいで後は自社のことや自身のことを語りはじめます。

「ほとんど採用担当者が話していることを聞いていただけなのに、なぜ内定がもらえたのだろう」

内定を得た経験をお持ちの方はそうした記憶があるはずです。面接とはそうしたものなのです。

一気通貫型のコンサルタントが求人企業の人事採用担当者と強いパイプを持っている場合、こうしたケースがたくさん起こります。人事採用担当者がコンサルタントを信頼しており、事前にコンサルタントからとても良い求職者だと、あなたのことを強くプッシュされるからです。

この求人企業の人事採用担当者とコンサルタントとの信頼関係は、実績によってのみ構築されます。人事採用担当者は単に求職者を自己都合的に押し売りしてくるコンサルタントに、こうした信頼を寄せることはありません。

実績とは、人事採用担当者自身も良いなとは思える求職者が入社し、その後も退職することなく定着し、配属部門の責任者から人事採用担当者に対して「とても優秀な人材を採用してくれてありがとう」という言葉を得る、そしてそれが何度も発生してこそ生まれます。

そうしたヒットを連発する転職エージェントのコンサルタントが「間違いない求職者です」とひと言を添えて紹介してきた場合、人事採用担当者は履歴書や職務経歴書も簡単にチェックするくらいで既に及第点を与えたうえで、あなたとの面接を実施するのです。

一気通貫型の転職エージェントで且つ優秀なコンサルタントがあなたを担当した場合、こうしたケースに恵まれることとなります。つまり逆説的ではありますが、コンサルタントが提案してきた求人情報の濃度が薄い場合、そのコンサルタントは優秀ではないと判断することができます。

優秀ではない一気通貫型のコンサルタントは提案してきた求人情報を細かく知りません。求人情報を聞いていても、くっきりとイメージが湧きません。また、そうしたコンサルタントは性別を問わず、だいたいにおいて覇気がありません。

「この求人ポジションで求められている素養やスキルと、私のどういったスキルやマインドが合致しているのでしょう」

そんな質問を投げかけてみて、腑に落ちないコメントが返ってくるようであれば、別の転職エージェントを頼ることにしましょう。

ポイント

  • 一気通貫型のコンサルタントは、求人企業と強いパイプを持っている
  • 提案された求人情報で仕事のイメージがはっきりとつくか否かが優秀なコンサルタント見分けるコツ

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転職エージェントが保有する求人情報の特長

コンサルタントが提案してくる求人情報は求職者の経歴や要望によってさまざまですが、転職エージェントが保有している求人情報の質や求人が生まれる背景について少し触れておきたいと思います。

まず、求人は求人企業側が、このポジションを増員しよう、あるいは後任を探そう、というきっかけをもとに生まれます。そして求人企業の採用担当者がお付き合いのある転職エージェントのコンサルタントに最適な人材を探して欲しいと依頼することで転職エージェントはその求人を正式に受注します。

求人を受注する際、コンサルタントは求人企業の採用担当者と求人についての打ち合わせを行います。コンサルタントはポジションが生まれた背景から、必要なスキル、あれば尚良いと思われるスキルなどをヒアリングします。また、このポジションに入社した人材が求人企業でどういったキャリアの形成ができ、どこまで出世することができるのかというこのポジションの組織における将来性であったり、可能性もヒアリングします。

そうやってコンサルタントは、そのポジションに相応しい人材像をくっきりと捉えていきます。そしてコンサルタントは自社の求人データベースに情報を詳しく登録し、コンサルタントはもちろんのこと転職エージェント全体でこのポジションに相応しい人材を探し始めます。

自社の求人データベースに登録した求人は、転職エージェントの保有するWebサイトで公開されるパターンとされないパターンがあります。

求人が公開されない理由

公開されている求人が多いように思われるかもしれませんが、実は非公開とされている求人の数のほうが多いのが実態です。大手転職エージェントのWebサイトを見ると、各社とも「非公開求人が多い」ことをPRポイントとしています。求人の70%から80%は非公開であることが転職エージェントの業界では常識なのです。

転職エージェント求人が非公開な理由は、2つあります。1つ目は、単純に非公開で探す必要があるからです。世の中には秘匿性の高いポジションがたくさんあります。求人がオープンに探されていると求人企業的に困るケースが多いためです。

「私たちの組織で求人がインターネットで出ている。誰かやめるのかな」

「競合他社であんな求人が出ている。事業戦略の参考になるぞ」

自社の社員の士気や競合他社を意識して求人は隠されて探されるケースが多いのです。

一方で求人サイトを見るとたくさんの求人が公開されています。

これはとにかく自社の成長のためにも早く人材を採用したいという理由であったり、大量に同一職種で人材を募りたいケース、知名度の低い企業の求人、あるいは不人気業界の求人がオープンに出ていると言えます。

時折、学生や社会人の人気企業ランキング上位の企業の総合職的なポジションが、実名かつ大々的なPRとともに求人が出されていることもありますが、これはイベント的な要素が強くイレギュラーなケースと言えます。

ポイント

  • 転職エージェントの求人は70%から80%が非公開求人

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転職エージェントが求人を公開しない本当の理由と裏事情

続いて、転職エージェントの求人が非公開の2つ目の理由ですが、これが少し生々しいのですが一番の理由です。そしてどこの転職エージェントも対外的に言えない本当の理由です。

それは、不必要な方から応募されては困る、ということです。

求人は商品ではありません。お金を出せば買えるものではありません。つまり、どんなに魅力的な商品(求人)であっても、それを買える(内定)のは、それに適したスキルを備えた方だけなのです。

先ほど、転職エージェントのキャリアコンサルティングでプライドが高いが故に相談しに来たのか何をしに来たのかわからない方の例をご紹介しました。その方は後日、転職エージェントの公開されている求人へインターネット上で何度も申し込んでいました。そしてその方は満足にキャリアコンサルティングを受けていないから自分自身の市場価値がわかっておらず、まったくご自身にそぐわない求人に申し込んできては、転職エージェントからご紹介が難しい旨のメールを受け取っていることを繰り返しているということをご紹介しました。

つまりはそういうことなのです。

あなたの市場価値はあなたが決めるものではない

ビジネスにおける市場価値というのは、自分が決めるものではありません、それは客観的な評価に基づいて決まるものです。そして残酷ではありますが、自分の市場価値を正しく捉えられている方はさほど多くないという事実があります。

転職エージェントが求人を100%公開して求職者からの応募を待っていては、転職エージェント(ならびに求人企業)が求めていない方からの応募の対応に追われ、リソースが追い付いていかないのです。

もちろん求職者の方が転職エージェントへ登録に来てくれることは各社とも大歓迎です。しかし、求人に応募してもらうことはあくまできっかけであって、その申し込みしてもらった求人で決まるというケースは非常に少ないのも事実です。

転職エージェントのWebサイトで求人が非公開な理由、それはこういう転職エージェント側の裏事情があるからなのです。

ポイント

  • “応募されては困る求職者”からの応募を防ぎたいという裏事情がある

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求人がないのに内定が生まれる事例もある

現時点、転職エージェントのデータベースには求人が無いものの、求職者との面談がきっかけで求人が生まれ、内定に結びつくケースもしばしばあります。

それは、コンサルタントが求職者を企業へ売り込みにいくことで発生します。キャリアコンサルティング面談を通じて、コンサルタントは求職者の経歴はもちろんのこと求職者が希望する業界や職種についても把握します。平行して自社が取り扱っている求人を頭に思い浮かべながら、どの求人を紹介しようかと考えています。

しかし求職者が希望する業界や職種が自社の求人データベースにない場合も往々にしてあります。そんな時、コンサルタントはあなたに対して2パターンの回答をします。

1つ目。

「いま当社ではあなたの希望されるポジションがありません。もし希望に近いポジションが入ってきたらご連絡させていただきます」

そして2つ目。

「いま当社ではあなたの希望に合うポジションはありません。でも良ければ探してきますので興味ある企業があるようであれば教えてください。あるいはA社とかB社は聞いたことがありますでしょうか」

コンサルタントが後者の回答をする時、その内面では「この求職者のスキルは市場価値が高い。必ず売り込めるし企業側も欲するはずだ」という思考が働いています。

もしキャリアコンサルティングでコンサルタントとこうしたコミュニケーションが発生してきたら、ぜひ気になる企業名など率直に言ってみてください。コンサルタントは組織力を活用して、その企業へアプローチしてくれると思います。

あるいはそのコンサルタント自身が直接、その企業の門戸をたたいてくれるかもしれません。

ポイント

・あなたの経歴を材料に、求人が無くても企業に逆提案し求人が発生するケースもある

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転職エージェントを利用する最大のメリットは面談(キャリアコンサルティング)

ここまで、転職エージェントの事業体制や組織体制について紹介していきましたが、求職者にとって転職エージェントを利用する最大のメリットは何でしょうか。

それは転職エージェントに登録後実施されるキャリアコンサルティングにあると思っています。

キャリアコンサルティングとは、「キャリアコンサルタントによって行われる労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと(職業能力開発促進法第2条第5項)」です。

(引用厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/shokugyounouryoku/career_formation/career_consulting/index.html

上記の文章は厚生労働省のWebサイトから引用しましたので、なんだか急に堅苦しい表現になってしまいましたが、ここに大切なことが記載されていますのであえて紹介させていただきました。

この文章を正しく読めばそのままではあるのですが、上記の法律文をもう少し柔らかい表現で書きますと「キャリアコンサルティングとは、キャリアコンサルタントがあなたの現在の仕事や今後の仕事について相談にのり、アドバイスしますよ」ということです。

ここで注目してほしいのが「キャリアコンサルタント」というキーワードです。「知っているよ。転職エージェントのコンサルタントのことでしょ?」と思われているかもしれませんが、厳密にいうと違います。

お気づきの方もいるかと思いますが、このWebサイトではここまで「コンサルタント」という表現は用いてきたものの「キャリアコンサルタント」という単語は用いていません。

なぜか。

それは、転職エージェントのコンサルタントは全員が全員、キャリアコンサルタントではないからです。

キャリアコンサルタントは国家資格

実は「キャリアコンサルタント」とは、平成28年4月から正式に国家資格に認定されており、資格を取得しないと名乗ることのできないれっきとした専門家の資格名称なのです。

「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。 「キャリアコンサルタント」は、平成28年4月より国家資格になりました。キャリアコンサルタントは登録制(5年の更新)の名称独占資格とされ、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。これにより、職業に関する相談を今まで以上に安心してできるようになりました。(引用厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000104890.html

キャリアコンサルタントについてもっと詳しく知りたいという方はこの厚生労働省のHPに詳しく情報が掲載されていますのでご覧いただくとしまして、求職者の方にお伝えしたいのは、「キャリアコンサルティングは専門家による仕事のアドバイスを受け、相談できる場であって、その相談内容は守秘義務が担保されている」ということです。

転職相談とは、とてもセンシティブなもの

つまり、キャリアンコンサルティングに応じてくれる転職エージェントのコンサルタントが「キャリアコンサルタント」の有資格者であれば、キャリアコンサルティング面談の場においては、どんな悩みを吐露しても大丈夫ですし、相談にあたって現職における機密性の高い情報に触れなければならないケースでも、安心して話していただいて大丈夫です。

仕事の悩み、組織に対する愚痴は家族や友人に話すことができると思いますが、本当に現職での将来的な悩み、次の仕事についての悩みというのは家族や友人であってもなかなか話すことはできないはずです。

その理由は、転職顕在層の方の相談内容が、現在収入の開示につながったり、これくらいの収入は欲しいという生活的欲求であったり、心情的不安の吐露であったり、その内面を近しい人には見せたくないという羞恥心であったりと、非常にセンシティブな領域に入っていくからです。

たからこそ転職の相談は誰にもできない、自分一人で考えなければならない、誰かに相談したい、アドバイスを受けたい、自分の知らない世界を見せてくれ連れて行ってほしいというニーズがあり、そのニーズを満たしてくれる場として、キャリアコンサルティングという面談の場があるのです。

キャリアコンサルティングの場では、安心して、心を開いて仕事上の悩みを話してください。なぜ転職エージェントに登録しこうしてここまで来たのかを正直にお話してください。多少生々しくても、給与としてこれくらいは欲しいと思っているという欲求も話してください。

つまり、安心して、決して猫かぶりや良い恰好をしようとして面談があなたのパフォーマンスに終始するようなことにならないよう、臨んでもらえればきっと何かは得られるものと思います。

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素直に相談しないプライド高い求職者は、一人で求人を探しては申し込むの繰り返し

転職エージェントのマーケティング担当であった私は、求職者の感情や思考を把握するため、何度もこのキャリアコンサルティング面談の場に同席をさせてもらったことがありますが、良い恰好をしようとしている方に何人もお会いしました。

そうしたパフォーマンス系の方は、一様に何をしにこのキャリアコンサルティング面談の場に来られたのかよく分からず、貴重な60分が終わっていきました。コンサルタントも、求職者が何を悩んでいるのか把握できずアドバイスの送りようもなく、お別れをすることになりました。

そしてそうした方々はその後どういった行動をとるかというと、これまた一様に後日転職エージェントのWebサイトで公開している求人にオンラインで申し込みをしてきます。その求人がその方にマッチしていれば良いのですが、ほとんどの場合、そうした方がご自身で申し込んでくる求人というのは、その方のスペックとは合っておらず(求人企業が求めているターゲットではないということ)、申し込んでいただいた求人のお断りメールを送ることになってしまいます。

結局これはプライドが邪魔をして、あるいはコンサルタントを信用することができなかったのかもしれませんが、悩みや希望を正直に話していないが故に起きてしまう不幸な事例です。このような事態に陥らないためにも、キャリアコンサルティング面談では正直に悩みや希望を伝えていただけたらと思います。

ここまで読んでいただき、疑問を抱かれる点があると思います。コンサルタントがキャリアコンサルタント有資格者でなかったらどうしたら良いのか、という点です。

若くても優秀なコンサルタント

その場合は、そのコンサルタントとの面談を辞退され、キャリアコンサルタント資格を保有する別のコンサルタントに代わってもらうようお話をされることをお勧めします。ただし、これはあなたが実際にコンサルタントに会い、「なんだか頼りないな」という印象を受けたら、という前提です。

キャリアコンサルタントが国家資格とされたのが平成28年4月ですから、まだ資格を取得できていないコンサルタントが世の中には多数存在しています。中規模以上で大手と分類される転職エージェントでは、いま全コンサルタントへ資格を取得するよう組織的に動いていますが、現実問題としてまだ資格としては取得していないコンサルタントがいることも事実です。

見た目も若く入社したばかりというコンサルタントが不幸にもあなたの担当となり、キャリアコンサルティング面談の場に現れた場合、そして上記の通り一定のキャリアをお持ちの方であればそういうコンサルタントを見て「頼りないな」という印象を抱かれると思いますが、そうした場合にははっきりと交代をしてほしいと伝えてください。

若手でも「自分の経験してきた職種や業界のことをよく知っているな。的確なアドバイスをしているな」と頼れそうな印象を持てるのであれば、安心してよいと思います。

大手半導体メーカーに技術者として入社して2年で退職しコンサルタントに転身してきた20代半ばの女性コンサルタントであったり、大変優秀且つ勉強熱心で入社後数カ月で売上もさることながら知識力で役職者を圧倒したかと思えばあっという間に外資系大手ECの人事採用担当へ転身した20代半ばの男性コンサルタントも実際に見たことがあります。

これらコンサルタントへの求職者からの評価は当然のことながら非常に高く、コンサルタントは年齢だけでは単純に判断できないということの象徴でもあるように思います。

また、余談ですが、年配のコンサルタントなど古くから人材業界にいて何社も転職エージェントを渡り歩いてきたような一匹狼的なコンサルタントも業界内には多くいます。そうしたコンサルタントは資格という冠を軽視しており、しかし経験値が非常に高く且つ、求人企業との強いパイプを持っているというケースが往々にしてあります。

こうした場合はキャリアコンサルタント資格に惑わされることなく、そのコンサルタントを頼ってよいでしょう。

ポイント

  • キャリアコンサルタントは国家資格であり、相談内容は守秘義務のもと機密性は守られる

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転職エージェントのコンサルタントとは

転職エージェントのコンサルタントについて、少しコメントしたいと思います。

転職エージェントのコンサルタントとは、あなたを心地よくさせるホテルのコンシェルジュ的な存在でしょうか。それとも、あなたの良き理解者である友人のような存在でしょうか。あるいは、仕事上の最良の同僚でありパートナーのような存在なのでしょうか。

実はこの問いかけをする理由として、求職者の多くが転職エージェントにキャリアコンサルティングで面談に行く際の服装を気にしているという事実があります。

コンサルタントはあなたの味方なのか!?

以前、私が転職エージェントのマーケティング担当として10年間働いている中で求職者の検察キーワードを分析していた時、このことに気づきました。当初こうしたキーワードが検索されていることに正直驚きましたが、よくよく考えると、なるほどなと思った次第です。

また、これは求職者と転職エージェントとの関係性とその本質に関わる象徴的なことなのかもしれないと気づきました。

気軽に訪ねてよい存在なのか、それともしっかりとビジネスマインドで接するべき存在なのか、その距離感がわからないということです。極端な言い方をすれば敵なのか味方なのか分からないということです。

果たして転職エージェントのコンサルタントは敵なのでしょうか、それとも味方なのでしょうか。

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コンサルタントは転職の専門家

その適切な回答としては、「あなたの価値と姿勢次第で決まる」と、言えます。ある求職者にとっては良き友人となり、ある求職者にとっては最上級のサービスを提供してくれる一流ホテルのコンシェルジュになります。そして一緒に厳しい環境を乗り切ろうとしてくれる頼もしいパートナーともなります。

まず大前提として転職エージェントは“専門家”です。

医療であれば医師、大学であれば教授、科学であれば博士がそうであるように、転職においての専門家、それが転職エージェントのコンサルタントです。

転職における専門家であるからこそ、キャリアコンサルティングを通じてあなたの相談に応じたり、助言や指南を行うのです。

だからこそ、求職者はさまざまな相談をすることができるのです。

ポイント

  • コンサルタントは転職における専門家である。

転職エージェントの一般的なサービスの流れ

転職エージェントはどんなサービスを提供してくれるのか。最後に転職エージェントの一般的なサービスの流れをご紹介し、この章を終えたいと思います。

実は、転職エージェントで受けることのできるサービスとそのフローは、どの転職エージェントのWebサイトにもまず目立つように記載されていますし、実は各社とも内容は変わりません。

転職エージェントで受けられるサービスとその流れは以下の通りです。

1.転職エージェントへの登録

2.転職エージェントのコンサルタントとの面談(キャリアカウンセリング)

3.求人紹介、履歴書や職務経歴書の作成アドバイス

4.求人企業との面接調整

5.内定、年収交渉

6.入社

7.入社後のフォロー

では、次の章では転職エージェントのサービスの各項目に沿って、その裏に潜む転職エージェントの狙いや裏事情なども交えながら、それぞれ詳しく説明していきたいと思います。

転職エージェントの裏事情をすべて語る。登録時の注意点とは?

転職エージェントと面談時の服装や持ち物とは?注意点や裏事情について

転職エージェントから求人紹介を受ける際の注意点とは!?

転職エージェントによる履歴書や職務経歴書作成アドバイスって何?

転職エージェントから紹介を受けた企業へ面接へ!注意すべき点とは?

年収交渉してほしい!転職エージェントから内定連絡を受ける時の注意点

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