
転職をはじめる前に知っておくべきこと
インターネットで表示される検索結果に身を委ねて転職活動をスタートしてしまうと、あっという間に迷路に迷い込みます。
転職エージェントのマーケティング担当として10年間働いてきた経験と知識をもとに、このページでは転職活動を始めようと思っている求職者の方に向けて、まず知っておくべきことを説明します。
転職の道のりは長い
転職を思い立った瞬間、あるいは転職をせざるを得ない状況に直面した瞬間から、長い転職活動がはじまります。
転職を思うに至ったきっかけや背景は、どういったものでしたでしょうか。
経理財務や購買、人事総務など管理部門で働いている方であれば、「経営層の考え方や指示のあり方に疑問を感じたことがきっかけで会社の将来に自身の未来を重ねられなくなった」と、いう理由でしょうか。
営業職の方であれば、「取り扱う商材を変えたい。もっと年収を上げたい。インセンティブが高いところへ行きたい。語学力を生かして海外営業へ転身したい」という動機でしょうか。
ITやWeb、マーケティングで働いている方であれば、「古い自社システムを使い続けなければならない状況に置かれている一方で世の中には最先端の技術がどんどん進化している。果たして自身のスキルは今の会社にいて大丈夫なのか」といった焦燥感が理由でしょうか。
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転職動機はみんな違う
職種によって転職の動機や背景は異なります。
理由がさまざまなのですから、転職のゴール、つまり何をもって転職を成功とするのかという目標も異なります。特に動機が現社への「不満」の場合、転職活動を続けるなかで多くの情報に翻弄され、目標を見失う方が多くいます。
こうした方は、複数の企業で選考を繰り返し、場当たり的な回答や応募動機を作るなかで、本意を見失っているように見えます。
結果的にそこそこ年収も上がり、表面的にはオフィス環境も良い転職先が見つかり入社するも、半年もすれば「不満」が出てきて結局辞めてしまうということになります。
こういった不満が動機の方のなかには、おそらく現社をやめないほうが良い方が多数います。
ポイント
- 転職動機が「現職への不満」の場合は、転職しないほうが良い場合も
“転職潜在層”と“転職顕在層”という考え方がある
今あなたの転職意識、意欲はどんな状態でしょうか。
転職エージェントのマーケティング担当者は、求職者を転職潜在層と転職顕在層という分類をします。転職潜在層のステージにいる方を、Passive Candidate、顕在層にいる方をActive Candidateと呼んだりします。

転職顕在層と転職潜在層をイメージした図
転職潜在層はその名の通り、「なんとなく転職したいかも」、「良い条件・環境の会社があれば転職したいな」と、思っている求職者です。
今あなたがこの状態、ステージにいるのであれば、ご自身の明るい未来であったり、笑顔で気の合う同僚と生き生きと働いている風景が、頭に浮かんだりしているのではないでしょうか。
時々、インターネットで求人を検索してみたりしていることでしょう。総合商社やインターネット業界大手の求人ページを見ていたりするかもしれません。
あなたのインサイト(感情・思考)は、ワクワクや楽しさに溢れていると思います。そういう転職潜在層の方であれば、このWebサイトで展開している各コンテンツは、あくまで参考程度に見てください。そして、「転職を本気でするぞ」と気持ちが固まるまで何も行動を起こさないことをおすすめします。
なぜなら、今の状態で活動しても間違いなくどの企業からも内定を得ることはできないからです。
なんとなく作った選考書類(履歴書・職務経歴書)や、なんとなく臨んだ面接は間違いなく採用担当に見抜かれ、全て不採用になります。得るものは何も無く、徒労だけが残るでしょう。
決してあなたの夢を打ち砕こうとか、転職を思い止まるよう誘導しようと思っているわけではありません。転職は決して甘いものではないということをお伝えしたいだけです。
また、もし中途半端な気持ちで応募した場合、この先二度とその企業へ応募することはできないことを肝に銘じなければなりません。もし本気で応募をしたら内定を得ていたかもしれない企業で不採用通知を受けるほどもったいないことはありません。
本当に転職に向き合う時のために、今はなんとなくで良いですからアンテナを少しだけ張って、情報収集に徹してほしいと思っています。
さて、あなたが転職顕在層である場合、今まさに不安感や孤独感に包まれているものと思います。世の中にはあまりに多くの情報が溢れていて、何を選択しどのように転職活動を進めていけばよいのか途方に暮れているのではないでしょうか。
ポイント
- 転職潜在層と転職顕在層のどちらに自分がいるのか考えてみましょう
- 転職潜在層は、まだ転職活動をスタートしないほうが良い
まとめ
今回は転職活動をはじめるときにまず知っておきたいことについて説明しました。安易な気持ちで転職活動をすることは無駄な労力を費やすばかりか、とてももったいない結末をもたらしてしまいかねません。「転職したい」「ぜったいに転職してやる」と、しっかりと気持ちを固めた上で転職活動を開始することをおすすめします。
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